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同志社大学
赤ちゃん学
研究センター

Research activities
ヒト赤ちゃん研究

研究員
城田 愛
「子どもの睡眠と発達」
私はヒトを対象とした睡眠を研究しています。1日は24時間しかないのに8時間近くも眠るのはもったいないのではないか、深い睡眠は重要だけれど浅い睡眠は必要ないのではないかという疑問から始まり、睡眠の不思議な世界に入りました。お腹の中にいる頃から高齢者になるまで、ヒトの睡眠の形態は大きく変わっていきます。睡眠が心身の健康に欠かせないことは、私たちは日々の経験から学んでいますが、眠っている間に脳の中でどのようなことが起こっているのかは普段の生活からは分かりません。睡眠中の子どもの脳内では、成長ホルモンの分泌を始めとする重要な活動が繰り広げられています。それらの活動が一晩を通してどのように推移していくのか、認知機能とどのような関りがあるのかを知りたいと思っています。
現在は、6歳前後のお子さんと養育者を対象として、親子の睡眠がどのくらい関連しているのか、養育者が置かれている環境やストレスが養育者自身の睡眠に影響を及ぼしているのかを調べています。子どもは6歳くらいになってくるとお昼寝の習慣がなくなり、大人と似た睡眠リズムが確立されてきます。養育者の生活リズムや環境と、子どもの睡眠との関連性についても興味を持っています。
「音環境と幼児・子供の発達」
研究紹介:
赤ちゃんから幼い子どもの聴覚や発声行動の発達、そしてそれらと音環境の関係について研究しています。反響の大きすぎる音環境の中では、子どもの言語発達が遅れたり、意欲が続かなかったりすることが明らかになっています。私は、そのほかにも音環境はさまざまな面で子どもの育ちに影響を与えると考え、保育園やこども園でフィールド実験をおこなっています。たとえば「我慢」の力や、遊びへの集中度、子ども同士の会話の円滑さ、さらに私的言語(ひとりごと)などに音環境がどう影響するのかなど、研究を進めているところです。これらの研究では、音環境を独立変数として検証するため、音の響く園に吸音材を取り付けて「静かな環境条件」を創るのですが、研究終了後もその静かな音環境が維持されるよう、園での助言と協働作業を併せておこなっています。

研究員
嶋田 容子
